彼岸花はなぜ敬遠されるのでしょうか?
こんにちは、柴胡苑の生活相談員です。
9月20日は「彼岸の入り」にあたります。いわゆる、彼岸の期間に入る初日のことです。春分の日、および秋分の日の前後3日の合計7日間を一般に「彼岸」と呼びます。そして、彼岸の真ん中にあたる日を中日(ちゅうにち)と呼んでいます。ですから、秋のお彼岸は、9月20日から9月26日までの7日間ということになりますね。
お彼岸といえば、子どもの頃の話ですが、河原の土手に咲く赤い綺麗な花を持って帰ると母から「彼岸花は持って帰ってきてはいけないのよ」と言われたことを思い出しました。「どうして?」と聞いたはずですが、そこは記憶になくて、持ち帰ってはいけない花だということだけは心に残ったのでした。
そして、この「彼岸花」ですが、じつは赤だけではないことをわりと最近まで知らなかったのです。白や黄色があることをご存じでしょうか。実際に近くで見たことがありますが、本当にきれいな花でした。
彼岸花の由来
彼岸花は、9月の彼岸の時期に咲くことから「彼岸花」と名付けられました。また、彼岸花には毒があるため「食べた後はあの世(彼岸)しかない」という意味が込められている、ともいわれています。彼岸のころに咲き始めて、彼岸が終わるころには枯れてしまう開花時期がとても短い花です。彼岸花には、和名も英語名も数多く存在しますが、花の特徴をよく表している「彼岸花」が一般的に使われています。
彼岸花の別名
彼岸花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の名前でも呼ばれています。曼殊沙華はサンスクリット語で「天界に咲く花」「赤い花」という意味です。学名は、ギリシア神話の海に棲む女神の一人であるリュコーリアスの名前にちなんで「Lycoris(リコリス)」といい、英語名では花姿がクモに似ているため「Spider lily(スパイダーリリー)」と呼ばれています。ほかにも「死人花」「毒花」など、いくつもの別名があります。
彼岸花は、彼岸の時期に墓地に咲いているのよく見かけられます。血や死を連想させるため、縁起がよくない花として敬遠される傾向がありますが、花言葉まで怖いイメージのものが多いようです。
参照:彼岸花の花言葉とは?赤・白・ピンクなど色別の意味や由来を紹介! | BOTANICA (botanica-media.jp)
しかし、敬遠されている彼岸花ではありますが、赤い花色は秋の澄んだ青空のもとに良く映えて凛とした美しさを感じます。そしてこのお花は、きちんとお彼岸の時期に咲いているのですよね。今年はまだ見ていません。個人的には好きなお花ですから楽しみにしたいと思っています。でも、本当は花より団子派ですので、美味しいおはぎを求めてお店巡りもしたいですね。
さて、まだ日中は暑い日もありますが、日暮れは早くなり秋を感じるようになりました。
当施設の敷地内には様々な植物があり、四季折々の緑が楽しむことができます。また、家庭菜園のスペースも設けてあるので、ご入居者様と楽しむことができます。ただ、今はコロナ禍からの延長線上で少し休園状態になっています。そろそろ準備を整えて四季を満喫する生活を取り戻していきますね。
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