大阪市此花区

医道の広場 (2022/01/25)

新型コロナ・オミクロン株感染を防ぐには(その2)

前回ではオミクロン株の感染の特徴をお話ししました。今日は日常生活で可能な対処法についてお話しします

対処法はメディアなどを通じていろいろと言われていますが、要は①集団免疫をつくる(グループで感染しない免疫の壁を作る)か、②感染しやすい状況を回避することです。

①「集団免疫をつくる」についてはやはり予防接種に限ります。特に今出遅れている小児の予防接種はとても大切です。未だに予防接種のその後の影響を心配する方がおられますが、今感染をして高齢者や合併症のある近くの方が重症化するリスクを負うほうが、はるかに恐ろしいと思います。家族単位あるいは職場・学級単位で免疫力をつけることで、みんなで感染しない/させない「免疫の壁」をつくることが大切です。まだ治療薬も十分に出回っていない以上、こうした対応が一番です。

②「感染しやすい状況を回避する」については、基本的に「屋内」で「他人」と「マスクなし」で「対面」になることを防ぐのが大事です。「他人」とは、ここでは自身と同居していない人のことで、友人や会社の同僚、あるいは別居している家族の方も該当します。屋内でマスクなしで対面になるといえば、やはり集団で飲食の機会が一番危険と言えます。これは外食だけでなくホームパーティなども同様です。ともかくこの時期は、友人や同僚とマスクなしで会話しながら食事するのは、だまってても感染を拡大させる要因になりますので絶対に避けましょう。もし外食するなら、家族での食事、もしくは一人で食事(いわゆる黙食)だけにしましょう。

また家族で咽の痛みや咳などの感染の兆候が出たら、お気の毒ですがご本人はマスクをつけて、他の方とできるだけ接触しないようにしましょう。(できれば予防の意味で、家族全員装着することをお奨めします)そのうえで、できるだけ早く発熱外来などコロナ検査可能な医療機関に受診しましょう

みなさんでスクラム組んで、オミクロンに打ち勝っていきましょう!!

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