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新型コロナ・オミクロン株感染を防ぐには(その1)
ご存じCovid-19ウィルスのオミクロン株感染が、大阪でも猛威を振るっています。今までのデルタ株以前よりも感染力がすごいと噂になっていますが、果たして本当でしょうか?
そもそもウィルスや菌の感染を考える時には、主に①毒性と②伝播性の二つの因子で考えます。 毒性とは、感染により重症になる程度であって、強毒性のものは下手をすると死に至り、逆に弱毒性の場合は、感染しても軽症または無症状のことが多いといえます。一方で伝播性とは、ウィルスや菌の広がりやすさです。メディアでよく聞かれる空気感染(結核や麻疹など、呼気から直接空気中にウィルスや菌が拡散する)や飛沫感染(新型コロナウィルスをはじめとし、唾液や呼気の液体成分に交じって、ウィルスや菌が拡散する)などは、まさに伝播力の強い感染方法とされます。
オミクロン株は弱毒性ですから、持病のない健康な人(健常者)の感染では、ほとんど軽症または無症状です。ただ皮肉なことに、元気な無症候感染者は活動性も高いので、知らないうちに会社や学校あるいは飲食店で、他の人に接して感染させる機会が多くなります。逆に言うと強毒性のもの(例えばエボラウィルスなど)は、感染するとほぼ重症化し死亡率も高いのですが、そのために感染者がわかりやすくちゃんと隔離できるので、拡大を封じ込めやすいことになります。
まとめますと、オミクロン株は、デルタ株以前より毒性が弱い(弱毒性)ので重症になりにくい代わりに、無症状の感染者によって感染が拡大しやすい(伝播性がある)特徴があると言えます。
次回「新型コロナ・オミクロン株感染を防ぐには(その2)」では、オミクロン株への対処法についてお教えします。